気胸再来

水曜日。大学の実験の授業がいつもより少し早めに終わったので、池袋の本屋さんへ寄り道。小一時間くらい本を眺めていた。手にとった本を本棚に戻そうとしてしゃがみ込み、棚に戻してから、再び立ち上がった瞬間、肩から胸にかけて痛みが走った。普通じゃないこの痛みは二年前の、あの記憶を蘇らせた。まさか、と思いつつ、なんとかレジまで行って会計を済ませ、近くにあった椅子で休んでいた。しかし、一向に痛みは治まらず、頭には変な熱を感じ、右手が白く、震えているのに気づいた。このままでは家まで帰れそうにないので、店員さんに救急車を呼んでもらった。都会の街中を救急車が走る。

都内の緊急病院へ搬送され、レントゲン写真を撮影。写真を見ると、やはり、右側の肺が 1/3 ほど虚脱していた。二年前は左側だったが、今回は右側だ。こういうのは再発って言わないんだろうな、とか考えてたら、即入院を告げられ、早速、ドレーン(脱気のための管)をわき腹から挿入。痛え。空気が抜けて若干楽になったものの、ドレーンのせいで呼吸の度に痛みを感じ、あまり深く息を吸うことができないのがつらい。入院初日の夜はなかなか寝つけなかった。