入院二日目

なんで俺はこの天井を見てるんだろう。ああそうか、昨日ここへ運ばれてきたんだっけ。みたいなことを目が覚めたときに思う。昨夜はたくさん汗をかいた。ドレーンがつながっているせいで、自由に動くことができない。朝も昼も夜も、起き上がってご飯を何とか食べた後、仰向けになって寝ているしかない。退屈すぎ。携帯用音楽プレーヤーの電池が残り少ない。もうそろそろ、この天井を仰ぐのにも飽きてきた。

日が落ちた頃、ドレーンのクランプ(管を塞ぐことで、吸引を停止する)をした。これで一晩たっても虚脱がなければ、とりあえず自然治癒したことになる。寝ている間に再び肺が虚脱したらどうするんだろう、と疑問に思っていると、その時は苦しくて目が覚めるから大丈夫、らしい。そんなのやだなぁ。